『ジョーカー』感想
劇中に出てくるアメリカンジョークで、
女子が男子を見定めるのは「この先のパートナーとしてどのくらい信頼性があるか」がさながらクルマを買いにきた客のようであり、男子のそれは駐車場ってやつ。
それがリフレインっていうか、本当にそう。ウェインの会社の社章をつけた3人組のあいつらがやってることは、たまたまそこにいた人にちょっかい出すし、ジョーカーの恋慕も、たまたまそこにいたっていうだけ。ウェインの野郎の真相は藪の中だけど、結局あの写真の裏の描写とかわざわざ入れてるしなぁ。
好きか嫌いかでいったら、BGMの入れ方がおしゃれじゃないし、言いたいところはなくはない。自己憐憫、ヒロイックな主人公へのアレルギーも込みで、でも劇場でウォッチしないと味わいが不足する映画。画作りを味わうべき。2時間集中してジョーカーの狂気に、劇場の暗闇の力を借りて寄り添わないと面白くもなんともないぞこれ。